2026年3月2日、独島の最後の民間住民であるキム・シンヨルさんが88歳で亡くなりました。1960年代から夫とともに独島に住み続けていた彼女の死により、独島は45年ぶりに『無住の島』となってしまいました。
慶尚北道鬱陵郡では独島の住民宿舎を改修して新たな住民を募集する予定でしたが、キム・シンヨルさんの遺品整理をめぐって当局と遺族の間で対立が発生。当局は国有財産の法令に基づいて遺品の搬出を求める公文書を数度送付しましたが、遺族が応じておらず、この問題が長期化するにつれて新住民の選定手続きも事実上停止した状況が続いています。
韓国人の反応
・45年も独島を守ってくれた遺族に対してこんな冷たい対応をするのか、政府の対応が問題だ
・国有財産の法律とはいえ、亡くなった直後から何度も公文書を送るのは遺族の心情を考えていない
・独島の実効支配を示すために住民が必要な状況なのに、新住民募集がこんなに停滞するなんて
・遺族も当局も、もっと話し合いで穏便に進める必要があるのではないか
・独島に実際に住むことで领土権を示してきたキム・シンヨルさんの歴史的な貢献をもっと尊重すべき
・遺品整理の手続きを行政代執行にするというのは本当に必要な措置だったのか疑問
・独島の空き家問題は外交的にも重要なのに、こんな形で長期化するのは不安
・当局の説明では遺品を廃棄するのではなく保管するとのことだが、遺族は信用していないのだろう
・新住民を募集しても、キム・シンヨルさんほどの覚悟で独島に住む人がいるのか
・この対立がある限り、独島の常時居住体制の確保が難しくなるだろう
・国が領土を守ってくれた住民の遺族をもっと大切に扱うべきではないか
・遺族が転入届の申請を何度も返却されたというのも悔しいだろう
・海洋水産省や慶尚北道がもっと早く主導的に動いていれば、こんな事態は防げたはず
・独島に住む決断をした人たちへの社会的な感謝が足りていなかったのかもしれない
・新住民候補者を募集する予定だったが、これでも進まなくなる可能性が高い
・キム・シンヨルさんは娘さんに独島への転入を望んでいたのではないか
・独島警備隊の職員は駐在しているが、民間住民がいないという状況は心理的に弱い
・この問題が解決するまでに数年かかるのではないかという懸念がある
・国が独島を本当に大事にしているのなら、このような対立は起きていなかった
・遺族の立場と国有財産の管理、両方を考えた柔軟な解決案が必要だ
独島の最後の民間住民であるキム・シンヨルさんの亡くなりというニュースは、単なる一個人の死を超えて、韓国にとって大きな象徴的意味を持っています。1960年代から夫のキム・ソンドさんとともに独島に移住し、漁業をしながら島を守り、選挙投票など実効支配の証として独島に登録住民がいることを示してきた二人。特にキム・ソンドさんが2018年に亡くなった後も、キム・シンヨルさんは一人で独島に住所を置き、領土主権の確保に貢献してきました。彼女の死により独島が45年ぶりに『無住の島』となったことは、国際法上の実効支配という観点から、韓国にとって無視できない問題として受け止められています。
しかし今回浮かび上がってきた当局と遺族の対立は、この重要な問題がどのように扱われているかについて、韓国社会に疑問を投げかけています。当局の説明では、国有財産に関する法令に基づいた『避けられない手続き』とのことで、遺品整理に関する公文書も複数回協議の末に送付されたとのこと。しかし遺族側からすれば、国のために独島を守ってくれた親世代に対して、亡くなった直後から冷徹な手続きを迫られることは、心情的に受け入れがたいでしょう。故人の遺品を任意に廃棄するのではなく箱に詰めて保管するとの説明も、遺族には十分な配慮として映らなかったようです。
独島の新住民募集が停止している状況は、今後の対応にも影響を与えます。当初は宿舎を改修した後に新住民を選定する予定でしたが、遺品整理が進まないため、この計画全体が事実上ストップしている状態です。独島に民間人が居住できるスペースはキム・シンヨルさんが住んでいた約15坪の宿舎一カ所だけであり、その宿舎が利用できない期間が長引けば、領土実効支配を示す『常時居住』という重要な要素が失われ続けることになります。既に2020年の台風被害以降、キム・シンヨルさんは体の不自由さもあって実質的に独島を離れていたため、民間人の常時居住が実現していない状態が続いていました。
韓国人の反応を見ると、多くの人々が当局と遺族の対立に違和感を覚えており、国が独島を守ってくれた住民とその遺族に対してもっと敬意と配慮を持つべきだという意見が強く見られます。同時に、国有財産の適切な管理という行政的責務の重要性も理解しつつも、もっと時間をかけて柔軟に対応すべきだという声も多いです。この対立を早期に解決し、新たな住民がいち早く独島に移住できるような環境整備が急務となっています。